北海道ツーリング総集編その7

9月3日

 ハッ!っと気づけば斜里は知床の入り口の町でした。ということで今日はいよいよ知床峠越えです。世界遺産に指定されたという話題性はすごいもんで、もう9月だというのに観光客が掃いて捨てるほどいらっしゃってましたよ。かくいう我らもその一員♪いざ、知床へ!

 オシンコシン滝

知床峠への上り口、ウトロへの道の途中にあった滝。さすが知床で、道の途中にもなかなか見ごたえのある風景アリ。

 ウトロについたら食料を補給して知床峠へ登坂開始。相変わらずなだらかな登りが延々と続きます。しかも地図上には10キロと書いてあったのに実際には17キロやんけ!でもそんな苦労があるからこそ峠につくと気持ちいい!

知床岬

ここからは羅臼岳が目の前に見えるだけでなく、国後島も見えました。国後島が見えます

ただ、もうちょっと晴れてればな~っといった感じ。峠よりさらに高いところを道が走っているというのも・・・謎。そこまで登ってしまうと後はただひたすらに下り。これがもう延々と下り。ペダルを回さずに18キロ進めます。道すがらタダ温泉「熊の湯」に入ってあっという間に羅臼着。

 羅臼ではマッカウス洞窟を見学。タダの洞穴じゃございません。世界的にめずらしい(らしい)「ヒカリゴケ」を見ることが出来ます。それがこれじゃ!

ひかりごけ

わかりづらい?わかるよね?真中で緑色に光っているのがヒカリゴケです。こうしてみると感動が薄れますが、実物を見るとほんとに光ってて驚きます。夜来るともっとあちこち光るんでしょうか?僕らが来た時はここしか光ってるのが確認できませんでした。

 さて、今回の合宿の最大にして最終目的地、知床を通過した我々、こと3年生2人は急速にテンションダウン↓

 クラヤ曰く、「羅臼からは苦痛以外の何者でもなかった」

 大西曰く、「めっちゃ眠かった・・・」

ということで中標津まで2438さんにエンジンになって引っ張ってもらいました。で、この日の走行距離は140キロ・・・そりゃ疲れるって。やまやスペシャルをぺロリと平らげ、もはやテントを張る気力もなく、ただ酒とおつまみだけはバッチリ消化しておやすみ~。

9月4日

 朝起きるとおじさんがいた。

 おおう、怒られるのか、と半ばビビっていたら・・・というのも我らが寝ていた場所が公民館の入り口だったからね・・・まあそんな我々にびっくりするぐらいフレンドリーに話し掛けてきてくれました。「ゴミはそこの小屋に捨ててっていいよ~」とか。いや~そこは持って帰れと言うべきでしょう、旦那。なんだか捨てづらくなっちゃってペットボトル1日運んじゃったよ。どうやら毎年1,2組はここで野宿してるみたい。今日は良く摩周が見れるよってことを教えてもらって、行ってみたらほんとに良く見えた

摩周湖

ありがとう、おじさん。中標津は江別の次にエエ町や。

時は前後しますが僕らが弟子屈(摩周湖の前の町)に着いた時はこんな感じでした

ダルダルな僕達

もうだめや~ねかして~・・・その後、1,2時間経過。大木凡人似(2438談)のオバちゃんに「そこテント張っちゃダメなの」と怒られる。すぐそばの川原に移動して、それぢゃいくか~と摩周湖、屈斜路湖周遊に出発。荷物がないからコギが軽いんです。

 屈斜路湖沿岸には天然温泉が多いです。砂を掘ると温泉が湧いてきたり。湖自体の水温が高かったり。近くには箱根の大涌谷のような光景の拡がる硫黄山というところが。

硫黄山

「あっちのほうすごくね?」そういって煙の向こうへ歩いていくと、もう戻ってくることはなかった・・・なんてな。

でも火山ガスに注意的な看板が1つもなかったのは、見かけほど危険じゃないのか?

こんな写真撮ってたら電池がなくなりました・・・ということで天然温泉池の湯(藻ばっかり)コタン温泉の写真はなしっす。そんな温泉に入りまくっていたら外はすっかり真っ暗に・・・ここからテント置いたとこまで10キロほどそんな中をこぎました。なんだか神秘的・・・そしてやたら長く感じた。

 弟子屈に帰ると、今夜は最後の晩餐じゃいとばかりに大量に食料を買ってシーフードカレーうどん作り。シーフードミックス2kgにうどん9玉はやりすぎた・・・うどんは3玉余りました。おまけにおつまみまでシーフードってことでイカ君が大量に(1.5kgぐらいか?もっとあったかな)。ガーっとかき込んだ後、もはや当然とばかりに星空の元寝ました。

9月5日

 今日は2438さん最後の日。それにあわせて我々も帰りだすことに。この日の朝までゆっくり6日のフェリーで帰るのかなーなんて思っていたらクラヤが言うことにゃこの日の夕方のフェリーで帰るとのこと。何時の電車に乗ればまにあうん?え?8時40分?って今もう8時やん!ドタバタと片付けて駅に急ぎ、輪行もそこそこのところで電車がくる。うおぉぉぉー

ぎりぎりセーフ。あーよかった、間に合った。

アレ?

でもまてよ。

僕ら切符を買ってない。

これで行き着く先が無人駅ならいいんですが、僕らこれから特急に乗らなければならない。

どーしよー。まーどーにかなるさー。と心配したりしなかったりしていると、結局特急の中でうまいこと車内販売の切符を買えました。

そんなこんなで苫小牧に着くとセオリーどおりフェリーで東京へ。こうして北海道ツーリングは幕を下ろしたのでした。めでたい、めでたい。

補足情報

 前前からフェリー内の物価は超高い、といわれます。僕も、2年前にフェリーに乗ったときにはそう感じました。なんでもないカップ麺が300円だったり、レストランのカレーも900円ぐらいしてた気がします。なんで、フェリーに乗る前は食料を買い込む習慣がついていたんですが、今回乗ったフェリーはレストランのカレーも500円だったし、自販機のジュース等も130円とそんなに馬鹿みたいに高くはありませんでした。フェリーが違ったのか、会社が違ったのか。あのバブリーな値段が間違ってるってことにやっと気付いたのか。まあ、何が言いたいのかというと、食料買い込みすぎた・・・

北海道ツーリング総集編その7」への1件のフィードバック

  1. 大西

    SECRET: 0
    PASS:
    ヒカリゴケは光の反射で光っているように見えてるだけらしいです。だから夜には見えないんだって。へぇ~

    返信

コメントをどうぞ