心配していた下痢は落ち着いている。 あ~よかった。
飯食った後は、昨日のうっぷんを晴らすかのように、グングン進む。
今日も最高の天気。
水場があったので、後ろの二人を待つがてら休んでいると、ガキンチョが沢山群がってきました。
このおばあちゃんが、背中に大量に背負っていた杏をプレゼントしてくれました。 水分が豊富で美味しいので、沢山食べちゃった。
ガキンチョが、「チャリンコに乗っけて欲しい」というので、僕ら三人の自転車試乗会に。
辻のチャリは、一番重いため全く人気なし(笑
僕のチャリにのった少年は、ドロップハンドルのためか フラフラ走行でとても頼りない。
その後すぐにコケテました。
その少年が帰ってくると、ボトルゲージにつけていた水がなくなっている。
おそらく転んだときにどっかにいってしまったのでしょう。
探しても見つからないので困っていると、その少年が近くの店からミネラルウォーターをぶんどって、持ってきてくれました。
店主は傍観していたから、まあ問題ないでしょう(笑
熱心に僕の自転車を洗車する少年。 そこらへんの日本の大学生よりよっぽど英語が出来る。
大西のチャリにのったガキンチョもやっぱりコケたようで、帰ってくるとバルブが壊れて、チューブを交換するしかない罠。
アチャー さすが大西 ついてないな・・・・・・・・・・・・・
かける言葉もみつからないぜ
言葉をかけられずとも、まあ直すしかないわけで…。慰めの言葉なんていらんワイ(泣
しかしまあ、修理中ガキンチョ達は献身的に手伝ってくれてたので…いや、手伝おうとしてくれていてので…正直役に立ってはくれなかったけど…むしろ邪魔だった気がしないでもないけど…ま、いいや。
パンク修理した後、出発。
しばらく進むと、パキスタンの一大観光地であるフンザのふもとにある アーリアバードに到着。
ここで新しく見つけた、フルーツジュースが美味しいのなんの。
ライチ・リンゴ・オレンジ・パイン味があって、どれも文句なし。
果実のうまみを最大限にひき出した傑作と思っていたら、無果汁でした・・・・。
フルーツフレーバー恐るべし。
調子に乗って飲みまくったせいで、僕のお腹はゆるくなってしまいました。バカだなぁ~
フンザには帰りによることにしていたので、今日のところは先をいそいで、出発。
また来るど~
そこからの道は、エンドレスヒルクライム。
もう標高は2000Mを越えているので、さすがに酸素が薄い。
立ち漕ぎすると、すぐ息が切れてしまいます。
日陰で小休止。
僕はギルギットで買っておいたサバ缶を食す。 こちらのは味噌づけではなくて、香辛料で味付けされていてスパイシー。
これもまたうまいね。
普段の昼飯はほとんど、パンと牛乳というろくすっぽ栄養のない食事だったので、貴重なたんぱく源がとれました。
↓道の横に滝が。んで、道を川が横断している。
そしてまたひたすら上り続けていると、ようやくグルミットに到着。
今日の走行距離は65kmくらい。
ここの標高は2700M いよいよクンジュラーブ峠も射程圏内に入ってきた感じ
以前チャッタープレインでお会いしたヌールさんがいましたが、その叔父さんがグルミットで経営している宿を、借りる約束をしていたのです。
しかし、そこの宿に行くも閉まっている。
うーん どうしよう となっていたら、宿の前にある店の主人がヌールさんから僕たちのことを伝え聞いていたらしくて、本来閉まっている宿を開けてくれました。
三人で二部屋借りれました。
冷たいシャワーしかでないので、体の暖まってるうちにさっさとシャワーを浴びてしまう。
これが下痢にならないコツなのです。
シャワーでさっぱりした後は、近くの食堂に行ってご飯タイム。 グリーンピースとダルのカレー。
そこでヌールさんと再会しました。
ヌールさんにお礼を言った後、村をお散歩。
宿に戻ると大西は、体調が悪いらしくてダウンしてました。
このころから大西のローテンションが始まりました。。。。
今まで経験したことのない標高で自転車をがっつり漕がなくてはならない、未知の部分
そして
高山病症状 が徐々に我々の前に姿を現してきました。
この先どうなることやら・・・
未知への不安と期待でいっぱいです
その後はヌールさんが宿に来ました。
しばらくお話して、ヌールさんのお家にいくことになりました。
大西はダウン中なので、辻と二人で。
パキスタンの現地の家を訪れるのは今回が初めて。
石組みの家のなかに大きな居間があって、一面にマットがしかれていて、非常に気持ちよいです。
どこでも寝れます。
パキスタンでは停電は日常茶飯事。 都市部では停電すると数時間で直りますが、田舎になってしまうと復旧するのに何日間もかかってしまうのです。
今日もグルミットの村は停電中なので、家の中のあかりはランタン一つ。
ヌールさんのご家族と一緒に、ご飯をご馳走になりました。
薄く味付けしたジャガイモをチャパティで食べるという、炭水化物しかない食事。
こんな食事では筋肉はつかないでしょう。 道理でみんな細い体をしているわけだ。
ヌールさんとお話していたのですが、
アメリカのしていることが理解できない
と、心の底から語っていました。
ヌールさんだけでなく現地であった他のパキスタン人、そして僕が今夏に行ったアフリカではもっと多くのアフリカ人が、同じように言ってました。
ごく普通の市民の人が日常会話の中で、まじめに堂々とこういった自分の考えを述べることは、日本にはないことなのでカルチャーショックを受けました。 日本ではそんな話を議論するのは、大学の授業かニュース番組くらいのもんでしょう。
11時近くまでいた後、宿までヌールさんに送ってもらいました。
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大西君、パキの話するとき暗い顔するよね。
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座布団二枚
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高度が上昇するにしたがって体調とテンションが下降した…みたいな感じ?
でも、このときの腹痛は一過性のものでしたよ。
クンジュラブ峠では目も当てられない状況だったけど。。。