北海道ツーリング⑤ワッカの長い夜

遅ればせながら網走を出発。
これからはひたすら宗谷岬目指してオホーツク海沿岸を走るのです。
ワッカワッカ
この見るからにゴキゲンな道を行く。
ワッカワッカ
廃線跡に作られたらしい自転車道。
せっかく自転車のために作ってくれたんだから走らなきゃだよね。
しかし何だか雲行きが怪しくなってきたぞ…
ワッカ
THE・湿原。
サロマ湖の手前でコンビニに入って食料と新聞を購入。
天気も悪くなってきたし日暮れも近い。
さあ今日はどこで泊まろうか?と考えてツーリングマップルを見る。
候補1、「朝日・夕日とも感動的」という、湖に突き出たキムアネップ岬。
無料のキャンプ場があるけど、
今日は絶対夕日見れないし朝日も多分無理だろと思って止める。
候補2、絶対そこ塩水しか出ねえだろって思う所なのに「真水が湧く」らしいワッカの水。
こっちはキャンプ場でも何でもない。しかも完全に寄り道。
でも、気になる。特に「ここまでは徒歩か自転車で これ以上は進入禁止」という情報が気になる。
行けるとこギリギリまで行ってみよう。
泊まれるかどうか知らんけど、ダメならダメで引き返そう。そう思ってワッカの水を目指した。
ワッカワッカ
それなりに観光地な原生花園の中を走る。
道の最後の方はダート。
ロードバイクで走って大丈夫かなーと思いながら走る。
ワッカ
ここには物凄く頑張って植林した人たちがいたらしい。
ワッカの水は林というよりも森といった方が良いような木々に囲まれていた。
風が吹いてもこれなら大丈夫。
テントを張るスペースはいくらでもあるし、水もある。それも、ワッカの水が。
ということで本日の野営地に決定。
テント広げ、靴脱いで転がり込む。
飯食って、新聞を広げると「白い恋人」が賞味期限偽装やら何やらで一面を飾っていた。
タイムリーだなぁと思いながら眠った。
…いや、眠ろうとした。
したけど、夜が深まるにつれ、色んな動物の鳴き声が聞こえてきて眠れなくなった。
ワッカの水の近くでキツネを見たときに察するべきだったけど、
どうやらここは野生の真っ只中だったらしい。
森の中から、湖の方から、色んな鳴き声や物音が響いてきた。
一人テントの中で聞きなれない音の正体を想像するのはなかなか恐ろしい。
しかしそれでも何とか慣れてきた頃。
何かの甲高い断絶魔と、
バキバキという枝が折れる音と、
あなたどう考えても大型犬よりデカイでしょデカイよね?って感じに野太く荒い呼吸
が連続で聞こえてきて泣きそうになった。
たまらず音楽プレーヤーを引っ張り出して大音量にして、
「聞こえない聞こえない聞こえない」と念じて寝た。
あれはいったい何が何を襲ってたんだろうか?
北海道の自然はホントに凄い。てか怖い。

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