浅間山行

10月20日土曜日、午前4時45分。
朝、というよりはまだ夜の延長上にあると思われるこの時間に、ワタクシ大西は環八×新青梅交差点のコンビ二の前で突っ立っていた。
眠い。ソートーに眠い。
つい5時間前にバイトを終わらせ、帰宅して風呂に入り、テレビをつけるとタモリ倶楽部がやっていたのでボケーっと見(ちなみに内容は酎ハイ飲み比べであった)、そのまま自然な流れで「朝まで生テレビ」を見(ちなみに内容は相撲を中心としたスポーツ界における諸問題(朝昇龍、時津風、亀田)であった)、いい加減眠くなったところで家を出てきたのである。
眠い、ソートーに眠い。。。
と、暗闇にまぎれて人影が、横断歩道をこちらに向かってくる。
大荷物を背負ってMTBに乗ったその人影がクラヤだと分かるのに時間はかからなかった。
手を振って合図を送る。
すると、彼は開口一番こう言った。
「大失態を犯した」…
っちゅう感じで、不穏な空気に包まれつつ始まりました、浅間山行。
浅間山に惚れた!と声高に叫ぶヒロさんに率いられ、浅間山に登りに行きました。
登りに行った。これポイント。
メンバーはヒロさん大西クラヤ+ヒロさんの後輩、カメさんことサカイさん。申し訳ない、漢字が分からない。。。
カメさん以外は上記地点にて朝早く待ち合わせていたのですが、クラヤがディスクブレーキのディスクを付け忘れるというかなりマニアックなミスをしたため、まずはクラヤ邸へ。
ヒロさん以外は浅間山に登ったことなし&標高約2500mという山なので、時間は大事にするに越したことはない。
予期せぬロスに焦る3人…まあ全然大丈夫だったんだけれど。
気を取り直して、車は関越道、上信越道を通って軽井沢へ。
早稲田のセミナーハウスの近くにある石尊山の登山口に車を置いて準備。
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木が倒れているのは今年の台風のせいらしい。
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いきなり注意。
正直、登る前は結構ビビってマシタ。。。
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セミナーハウスで水を補給し、いざ出発。
浅間山は遠い…
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えっちらおっちら登っていると、後に無理やり自転車が積まれているやけにカッコイイ車が走っていった。
こんなトコに来るやつが他にもいるのか。
などと思いつつ、カメさんと合流する峰の茶屋まで行ってみると、
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ヒロさんだった。
クラヤは驚きと怒りのあまりこけたらしい。
痛かったらしい。。。
ま、本日2回目の気を取り直して浅間山に登ろう。
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登りはずっとこんな感じのダブトラ。山頂付近まで続いてます。
そんなダブトラ登っててもつまんねーよ!と思ったのかどうなのか、途中で折れて頭のいい人には見えない近道を進む僕ら。
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林を抜けると、景色は抜群。
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小浅間手前まで登る。
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小浅間の尾根に出た後は尾根伝いに元の道へ降りる。
なんとも頭の悪い近道で時間ロス。
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ココから先は入っちゃダメよ、の看板。
小島よしおばりに無視して突き進む。そんなのかんけーねー!
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すこし進むと、林は終わって…
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大変見通しのいい坂道に突入。
ここ下ったら100キロ出るんちゃうか…?
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その後はえっちらおっちら。
狭い歩幅で、ゆっくりとしたリズムでこの坂道をやっつけていく。
景色のよさと、坂の勾配と、見える山頂の遠さで笑いがあふれてくる。
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尾根道まで上がると、今度は強風が吹き付けてくる。
ただでさえおぼつかない足取りを、自転車ごと根こそぎ持っていこうとする強風。
悪意すら感じられる。
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ゆっくりと、しかし確実に山頂は近づいてくる。
下の写真は途中唯一ある分岐での休憩。風、爆。
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2100m。ココからは100mアップするごとに印がある。
励みになる反面…
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そして、いよいよ山頂が近づくとコレ。
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急な勾配、疲れ、爆風でジェンガ末期状態のところを足元からやられる。
殺意すら感じられる。
そんな殺意のこもった攻撃を受け流すため、浅間山に登る時には心を無にすることが重要である。
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一つ一つ、己の感覚を断っていく。
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寒さ、足のダルさ、肩の痛み、時間感覚…
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登っている間中、ひたすら内なる自分と対峙することにのみ集中し、雑念を振り払うのだ。
悟れ、悟るのだ!ニルヴァーナだ!
しかし、悟りの境地に至るすんでのところで、我々は山の頂に立った。
危うく入滅するところだった。
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山頂に立つと、煙がモウモウと火口から噴出している。
吸った

ゲホゲホッゲホッ…ヤバイ
工事してる人に写真を撮ってもらい、早々に立ち去る。
ってか彼らはマスクもしないで大丈夫なんだろうか?
長くなったのでここらで続く!

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