夏合宿報告

8/17☀ 113km
 北海道初日は快晴だった。北海道の旅は函館よりはじまった。僕らはさっそく五稜郭公園へと向かった。
戊辰戦争最後の戦い、箱館戦争の激戦地である。1868年4月、江戸城が新政府側に明け渡されると旧幕府側の榎本武揚らは軍艦を率いて北を目指した。そして五稜郭を占拠し蝦夷島政府を樹立した。しかし新政府軍の陸海からの攻撃にはかなわず降伏。新撰組副長として有名な土方歳三も箱館戦争で銃弾に倒れた。
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函館を離れて北上し内浦湾に出る。イカ飯を頂く。そして向かい風の中をひたすら海岸線を走る。北海道らしくだだっ広い。時々脇の線路を室蘭本線の列車が追い抜いていく。この日は長万部にて公園泊。風が強く寒かった。
8/18☁ 103km
 カラスの鳴き声で目が覚める。そして外にあった食糧に群がるカラスを駆逐する。8個入りのスナックパンが5.5本になっていた。チクショ―、、
 再び北上する。峠を越えると、羊蹄山が見えてきた。洞爺湖もすぐ脇あるはずだが、今回はパス。先を急ぐ。海岸線をアップダウンを繰り返しながら少し進むと、煙突、工場、ガスタンクや大型船が視界に飛び込んできた。室蘭だ!今までの風景とは一味違う。工業の町である。
 室蘭は通過し、今日は登別温泉に入ることに。ふとハシモト君のチャリを見ると、リムが激しく振れている。よく見るとスポークが2本折れているのが確認された。ここまで東京から1000km以上、ハードな行程に耐えられなかったのだろうか。近くの自転車屋に行き、明日にも出発したいという旨を伝えると、店の主人が軽トラックに壊れたチャリを乗っけて、部品のある室蘭まで修理しに行ってくれた。おじちゃん、ありがとうございます。
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一件落着。この日は温泉施設の駐車場に泊まった。
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サツマイモとその他いろいろシチュー(五人前)
8/19☂ 65km
 大粒の雨粒がテントのフライシートを激しく叩いている。大雨。完全にやる気をなくし、止むのを待つが一向にやむ気配がない。テント内で大量にラーメンを作り、3人用テントに5人が入り、ラーメンを喰らう。
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温泉に再び入り、結局、昼過ぎに苫小牧に向けて豪雨の中を出発。フェリーの出航時間が迫っている辻さんはどんどん先に行ってしまい、ついに見えなくなってしまった。(無事フェリーに間に合ったそうです)
 2時間以上雨の中を走り、苫小牧に到着。さっそく幕場を探しまわる。一応候補地を決め、温泉へと向かう。入浴料850円は高かったが、びしょ濡れで、砂だらけの僕たちは、他を探す気力もなく、潔く入浴券を購入した。ここの温泉はかなり塩っぽく、赤みを帯びている。
 さっぱりしたところで、買い出しに行くことに。温泉から200m離れた所にちょうどイオンがあったので、一同そこに向かった。しかしここで事件が発生してしまった。
 一同イオンに到着したはずだった。しかし一人いない。ハシモト君がいない。しかし、すぐに連絡があるはずだと考え、先に買い物を済ませることにした。
 買い物が済んだ、連絡が来ない。まずい、どうしたんだ。ここで彼とは全く連絡が取れない状態に陥ってしまった。どうすればいい?とりあえず、苫小牧市内で寄ったところを全部探そう。夜中の苫小牧を走り回った。人にも聞いてみたが全く手掛かりがつかめない。起こりうるあらゆる事例を想像してみた。単なるはぐれか、それともまさか事故か…。すると、ある公園でハシモト君に預けていたはずの乾燥ワカメが落ちているの発見した。ここに来たのか?いやこれははじめにみんなで来たときに落としたのではないだろうか。思い当るところはすべて回ったが結局見つかったのはそのワカメだけであった。いよいよ不安で仕方ないので、交番に事情を伝えることに。しかし交番は運悪くパトロール中。とりあえず交番前で待機した。
 数十分後、パトカーが巡回しに来たので事情を伝えた。警察の無線によると、自転車の事故の連絡は入っていないという。ひとまず安心。しかしなぜ連絡をよこさないのだろう。故障か?警察にこちら側の連絡先を伝え、発見次第警察から連絡を受けられるようにした。大きな不安のなか公園で自炊開始。午前1時だった。さっさと食事を済ませ、大きな不安の中寝た。風の強い夜だった。
8/20☂ 70km
 またしてもカラスの鳴き声で目が覚めた。コンソメのもとがやられた。しかしそんなことよりもハシモト君はどうしたんだろう。するとイトーさんのケータイに留守電が入っていた。つい数十分前のものだ。ハシモト君からだった。フェリーターミナルに居るという。即行でパッキングし、ターミナルへ向かう。
 待合室で発見。よかった無事であった。どうやら走行中に何かを落としたことに気づき、それを拾っているうちにはぐれたという。そういえばこちら側も行き先を明確に伝えていなかった。あいにく彼の携帯は壊れてしまっていたらしい。なるほどそういうことだったのか。昨晩は一人で公園の東屋で寝袋のみで寝たという。さぞ心細かったろう。こうしてまた一件落着。しかしハシモト君はここで東京へ帰ることに。精神的にかなりきつそうだった。無理に引き止めることはできなかった。お疲れ様でした。
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はぐれた地点(後方にイオンが見える)
 
 ハシモト君にお別れを告げ、僕らは札幌を目指すことにした。追い風だったが途中で雨が降ってきた。またしてもびしょびしょになって目的地に到着。寒い。時計台で一応記念撮影をし、さっそく宿探し。今日は屋根のある所に泊まった。2500円+朝食(200円くらいで食べ放題)のホテルへ泊る。そして夕食は札幌名物スープカレー屋に行った。おいしい。かなりスパイスが効いていてうまい。ホテルに戻ると、昨日の緊張と不安から解き放たれた気がして、ものすごい睡魔が襲ってきた。ちょっと横になったつもりだったがもう起き上がることはできない。ああ、洗濯物をコインランドリーに入れたままだ。取りにいかなくでは……眠い……無理だ……いや取りに行こう………………。就寝。
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時計台(意外と小さい)                   スープカリー
                                          文責ナガシマ

夏合宿報告」への2件のフィードバック

  1. taro

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    もう続きは読めないのかと思ってたよw
    どんどん書いちゃって!もうすぐ11月だよ!

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