アフリカツーリング14

8月24日
 ここに来て初めてメカトラが発生しました。ナガシマの後輪のスポークが折れたのです。もちろん替えのスポークは持っていたのですが、うっかりしたことに、工具を持ってくるのを忘れていました。スプロケが外せません。
 モロゴロは大きな町なので、もしかしたら直せる自転車屋があるかもしれない。そう期待して、市内の自転車店に向いました。たどり着いたのはアラブ系の人が経営する自転車店でした。店内には所狭しと工具がぶら下がっています。しかし、案の定、工具は見つかりませんでした。
 一本スポークが無くたって走れる。ダルエスサラームまで200kmくらい。なんとか持つだろう。そう考えていた時、小柄なおじいさんが突然現れました。で、ナガシマの持っていた壊れたホイールを手にすると、ポケットからおもむろに工具を取りだし、
「カチッ!」
おお!!ぴったりだ。希望の光が射してきました。
 おじいさんは我々を店の裏に連れて行き、そこで修理を始めました。使い古された工具の山をガチャガチャやりながら使えそうな道具を探す。スプロケ外しはありませんでしたが、モンキーレンチを上手く使って何とかスプロケを外しました。
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 そして登場したのがかなり年季の入った触れ取り台。よく見ると日本製だ!(おじいさんはイギリス製と言い張っていた)
 
 手際良くスポークをはめて、ニップルを回していくおじいさん。その手つきは職人でした。きっとこの人は、この道具と腕で、自転車修理一筋で生きてきたのだろう。そう感じられました。

 ものの数分で直りました。おじいさんには修理代+チップを渡し、お礼を言ってホテルに戻りました。
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 問題は解決したが、今日はモロゴロにとどまることにしました。一日空いたということで午後は、マーケットに行ってみました。
 市場はまさにカオスでした。いろんなニオイがしてきます。食糧品ならなんでもありそうな感じでした。広さはそう広くはありません。しかし、そこにそれぞれが専門とする商品を所狭しと集めた屋台風の店舗がぎっしりとひしめき合っております。八百屋、魚屋、肉屋、香辛料を売る店、反物屋、靴屋、かばん屋、電化製品を扱う店などなど、ほんとに何でも揃いそう。イトウ氏はパールイズミ製のレーサーシャツをゲットしていました。一帯どこから流れてきたんだか…。おそらく盗品もあるのではないかと思います。

 市内というかホテル内にはネットカフェがあり、久しぶりに外界と交信することにも成功しました。我々は情報に飢えていました。ニュースサイトなどを必死になって見ました。何だか取り残されてしまった感じがしてならなかったのです。
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続く

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