四日目。
快晴のもと、本日から本格的に自転車ツーリングを行うこととなる。
台東から台湾南部を約1000mの峠をまたぎ横断、そしてそれを起点とした台湾西海岸の北上。
それこそが今ツーリングの主な目標であります。
午前8時半。漕ぎ始めてから20kmほど。9号線を南下し太麻里に至る。
海沿いのサイクリングがこれ以上無いほど心地良い。道中でローディーの集団にも遭遇した。
東海岸南部は交通量が比較的少なく景色もいいのでサイクリングには絶好のポイントだ。
今回は国鉄で台北から台東まですっ飛ばしてしまったが、花蓮から台東までの路も
中々楽しいに違いない。もちろんアップダウンの激しいところもあったが、
路の見通しの良さ、景色の良さ、天気の良さのお陰でいいペースで距離を稼げた。
太麻里郷から更に20kmほど南下すると大武に至る。
路がなだらかだった太麻里郷周辺とは違い大武までの路は画像のようなアップダウンで
体力をそれなりに消耗する。左方に海を見渡す路を3時間かけてようやく大武に到着した。
昼食をとりながら、台湾でコンビニがあまり幅をきかせると地元の食堂が縮小してしまうのでは
ないかと、道路をはさんで大衆食堂とセブンイレブンが向かい合う風景を見ていた。
大武で昼食をとった後、峠越えに入る。
台湾には東西を隔てる山が最も険しいもので富士山を超える標高のものもあるが、
中央部から南北に離れるにつれ東西の行き来は難しい物ではなくなってくる。
今回の峠、台湾で言う南廻公路の一部は標高約1000mの峠を20km以上の距離を上り下る路なのです。
台東から大武までのみちのりで既にそれなりに体力を消耗した身体にはなかなか峠越えは堪えたらしく
3人ともお疲れのご様子。道中では、炎天下の路面を素足で歩くお坊さんなどをみてはしゃぐのでした。
そして、標高1000mということもあってか、峠でも海は展望できたが景色はそこまで綺麗ではなかった。
出発から6時間あまり。ようやく峠越えをはたした3人でありました。
峠からの下り、南廻公路の西部への下りは中々爽快。
長くそしてそこまで傾斜のない路のお陰で1時間あまり、ハイスピードで距離を稼ぐことができた。
どうやら南廻公路の峠は東部→西部が正解のようだ。ヒルクライムを楽しみたいというのなら
西部からの長い上りがオススメだが、ツーリングにおいては体力が温存できる東部からのルートがよいだろう。
下り終えるとそこは西海岸。
東部とは街がみせる活気が段違い。台湾に赴き肌で感じたことのひとつですが、
東部と西部で随分と雰囲気が違う。花蓮など東部の大都市にいってないのも原因かもしれませんが、
電車から見える景色も東部と西部ではインフラの整ってる具合になかなか差がある。
と、感慨深く自己完結していると、自分の手が手首を境に肌色と褐色に綺麗に色分けされているのに気づく。
ここから高雄まではなかなか距離があるので50kmほど手前の枋寮を目標地点にする。
増えた交通量に少しばかり圧倒されながら枋寮を目指していたそのとき、
走行中の金川の自転車から鋭利なパンク音が。その場で停止しタイヤをみるとなんとそこには4mmほどの
六角レンチがタイヤとチューブを貫通しておりました。幸いリムは無事だったので、
タイヤにガムテの応急処置を施しチューブを交換。おそらく一昨年のツーリングからの劣化でしょう。
台湾は道路が荒れてる訳でないので日本と同じ感覚で走行できますが、パンクするときはするものです。
枋寮への道中はとにかく果樹園と池をよくみかけた。
あまりに多く、果樹園と園主の家の直売所は数100m置きにみてたような気がする。とにかく多い。
池に関してはきくところによるとうなぎの養殖池なんだとか。水車が池をかき回し酸素を取り入れる。
モーターを搭載した水車がバシャバシャと音を立ててるの見てて面白い。
心なしか東部より空気が黄色っぽくなってきたような気がしたけど、夕日の影響だと思うことにした。
出発から9時間あまり。枋寮に到着。
大飯店(ホテル)に泊まる気はさらさらないので江南大飯店へ。
中学生のような出で立ちの男の子が受け付けてくれた。家の仕事の手伝いをしてるのだ。
やり取りをしていると口から英単語が時たまにでてきたのが印象的だった。
ダブルで料金は1200元。千数百円でシャワー付きの部屋に泊まれるのはありがたい。
けど、風呂場はあまり綺麗じゃない。汚いっていう意味じゃなくて使い勝手がわるすぎる。
夕飯は近場の大衆食堂へ。中華料理ばんじゃい。
明日も一応走ります。。。。。
つづく。
↑太麻里周辺。
在台灣自行車旅行_第四回
コメントをどうぞ