6日目。高雄の朝。
1万円以上の夕食を平らげ夜の高雄の街をほっつき歩き就寝し翌朝。
今日はいけるとこまでいってみようとチャリを漕ぎ出す3人。
とは言うものの、高雄周辺の観光はほとんど完了してないので
各々のお望みのスポットへと3人足を運ぶことに。
高雄孔子廟。
自分が中国や台湾に対して勝手にもってるイメージというものがあるんですが、
宗教に深く縁のある場所で現地の人が太極拳でもなんでも流麗に身体を動かしてるという、
孔子廟はまさにそういった自分の中華なイメージを具現化したようなものでした。
日本でも神社やお寺というものがありますが、日々の暮らしの中でそれが重要というか
なくてはならない場所として組み込まれてるかというと必ずしもそうではないので、
こういった場所で朝から音楽かけてダンスをしてるのをみると、いいなぁと思えてきます。
公共施設として魅力を感じるというより、歴史的な建造物が公共施設として
実際に現地の人の生活の一部に溶け込んでいるのに魅力を感じるのでしょうね。
観光のために整備されて観光客以外誰もいない歴史的建造物を見るより、
人々の生活の場として古くから建造物が成立してるのを実感できるのが楽しいのです。
高雄孔子廟の他にも淡水湖である「蓮池潭」の周りには色々とスポットがある。
玄天上帝の神像だったり、天府宮だったり、龍虎塔だったり、、、
とにかく高雄にきたら昼に市街ぶらついて夜に夜市で遊んで翌朝に蓮池潭周辺で
神妙な気分になることをオススメします。心が洗われます。
大体、なんでこのツーリングで台湾にいくことになったか自分でも完全に忘れたけど、
台湾にいくという提案に自分が完全同意した理由が、去年の年末に放映された
ウンナンの気分は上々の南原ロケで台湾高雄をぶらついてたのをみていいなぁと
思ったのがそもそもの動機だったわけで、この台湾ツーリングで一番楽しかった
ところはどこかと訊かれて高雄だと答えるのも至極当然のことだったわけで。
ともかくいくまえから高雄らへんにしか興味がなかったのです。
とまぁ、そんなこんなで来台5日目にしてようやく当初の目的である龍虎塔(下2枚)
に入ったわけでありましたが、肝心の自分の悪行が思い浮かばない。
(※:龍虎塔では龍の口から入り自分のこれまでの悪行を悔い改めながら
虎の口からでると、悪事がなかったことになるらしい)
龍から虎にでるまで数分もありませんでしたが結局ナチュラルに自分の悪事が
思い浮かびませんでした(がんばったけど)。こうして塔内の閻魔大王の絵をみることなく
アホ面こいて龍虎塔をあとにするのでありました。。。
蓮池潭をあとにしお次は左営駅に。
高雄市街に最も近い台湾高速鉄道の駅であります。金川のお目当て。
蓮池潭からはそこまで距離もなかったはずでしたが小一時間迷ってました。
地球の歩き方と現地の地図だけではあまり精密に行動できないものです。マップル最高。
駅構内はなかなかに広い。こういうところにくると日本のとよく比較してしまうけれど
もう日本よりいいところが多く目に飛び込んでくるようになりますね。
台湾のみならず中国でも五輪や万博を機に新しく作られた駅や空港施設はとても綺麗。
日本の象徴、嵐。
十分観光を満喫し出発することに。とりあえず台南にいきます。
今日もそれなりに気温がありました。犬も冷たい地べたにぐったり。
東海岸と違って、西海岸は車の往来も激しく街が途切れることもないので適度に休憩も。
台南到着~。
市街中心の民生緑地からすぐの「度小月」で昼食をとることに。
担仔麺はどちらかというとオヤツに近い。というかこれ一杯ではお腹に溜まらない。
店内で少なめの昼食をとり、次の行動を3人で話し合うも時計は午後2時頃。
朝っぱらから観光してたせいで結局今日も距離が稼げずじまい。
このままむざむざ台南の観光スポットをスルーするのも嫌になり
今日は台南にステイすることに。走行距離50km程。これでいいのか台湾ツーリング。
今宵の宿泊先は台南市労工育学中心、総合福祉センターでございます。
ベッド3人分でお値段900元。初日に5000元近くも払ってたのが嘘のようになってきました。
福祉施設ということで宿泊というより街の体育施設のような雰囲気が漂いますが
洗濯機も乾燥機も配備されていてなおかつ市街中心からすぐのロケーションなので
大満足。お風呂も民宿のと違って普通につかれるのでくつろげました。
荷物を置いたら台南観光へ。
まずは宿泊先と同じ南門路(※台湾や中国の市街は全ての通りに◯◯路と名づけられてる)
にある孔子廟へ。3人がつくと共に日本人学生?の団体ツアーがきていました。
いい機会なのでツアーのガイドの日本語の説明を盗み聞きしておりました。
中国語がわからないとこういう観光スポットの説明書きが理解できないから辛い。
英語でも書かれてるとまだいいんですけどね。
孔子廟をまわった後は赤嵌楼へ。
台南市街のマップはロータリーである民生緑地(画像右)を中心にするとすごく覚えやすい。
ロータリーで流れるように通りを変えていくのが楽しいです。
台南は高雄や台北と違ってどこかお洒落な歩いていて楽しい印象を受ける街だったと思う。
道が歩きやすくて道路があまり広くないので車両の圧迫感もそこまでなく、
古い建造物の目の前でお茶が飲めてとにかく雰囲気がよかったですね。
高雄や台北もよかったけど、個人的に一番気に入ったのは台南でした。
緑が比較的多くてリゾートっぽいのもその理由かなと思います。
街もそれほど広くない割に圧迫感もなく緑が多いので落ち着いた雰囲気が生まれてた。
歴史的建造物が多いのも景観が優れているのも過去200年以上に渡って
台南が台湾の首都だったことが起因しているのでしょう。
昔首都だったところが歩いてて楽しいというのはどの国でも割と共通するのかな。
赤嵌楼。
台南最古の史跡であり、元はオランダ軍の手によって立てられたもの。
赤レンガの城門が名前の由来なのか、目を引く史跡。
はしもとは無言でばしゃばしゃと写真を撮りまくっていました。いやー来て良かった。
最古の史跡とはいっても過去の日本を含む他国の統治下において一部取り壊されましたが
建物内での戸や窓そして壁などそれらのちぐはぐさからも歴史が感じられます。
文昌閣には古書のみならず合格祈願の絵馬や受験票なども。
赤嵌楼前でビーフンと珍珠ミルクティー。
ビーフンは300元ほど。ミルクティーは400元弱。(※3人合わせて)
茶館はカップルや女の子がきそうな場所でしたね。男3人それもジャージや
サイクルウェアをきてストローで茶をすする異様な光景でしたが、
接客してくれた方はとても優しい方でした。
そうこうしてる内に、日も完全に暮れてました。
ライトアップされた赤嵌楼もなかなか綺麗。夜ほっつき歩く元気はもうないので
福祉施設に戻ることにします。
その後は洗濯乾燥入浴そして就寝。
次の日こそはまともに距離稼ぐぞと心に近い消灯する3人であった。。
つづく。
在台灣自行車旅行_第六回
コメントをどうぞ