久方ぶりの更新。
北海道も佳境に入ってまいりました。
18日目 9/15 雨
朝から冷たい雨が降ったりやんだり。
道道106号 稚内天塩線を走っていきます。
この日は北海道最大の目玉である、
サロベツ原野
を通過してゆくわけであります。
マップルを開いても60km以上、人家すらある気配がない。
そんなわけで天塩で食糧を買い込んでゆく。もちろんセイコマ。
原野地帯に入るとまずオトンルイ風力発電所のプロペラが出迎えてくれる。
オトンルイとはアイヌ語で「浜にある道」を意味するそうだ。
写真からも見て分かるように、天塩郡では原野地帯と言っても、まだ道路標識やガードレールが存在するのである。
猛烈な雨と向かい風に逆らいながら漕いでゆく。
暫くすると北緯45°のモニュメントにたどり着く。
東京の緯度がだいたい北緯35°なので、緯度10°分北上したことになる。地球1/36周。おぉ…。
きっとここを通過したほとんどの自転車乗りがしているであろうこのポーズ。
ちょっとしたメカトラ。ブレーキパッドの換えも持っていきたいところ。
また暫くして、ついに豊富町へと入る。
豊富町に入る途端、人工物はほぼ無くなる。
これぞサロベツ原野。圧巻。
ちなみに、サロベツとはアイヌ語で「サル・オ・ペツ」、葦原を流れる川が語源だそうだ。
向かい風に抗いながら進んでいると、同じように抵抗する生き物が。
向かい風を受け、上下して高さをかえながらも僕たちと併走するワシ。
暫くして高度を上げて空の彼方へ飛んで行ってしまった。
約50km地点、初の休憩所で休憩。さすがに皆疲れた様子。
サロベツ原野にはハマナスが多く自生している。
浜「ハマ」に生え、「ナシ」のような実をつけるので、「ハマナシ」と名付けられそれが訛って
「ハマナス」になったそうだ。
ナシのような実をつける、、という意味はよくわからなかったが…
今回訪れた9月中旬では、色鮮やかな赤い実を結んでおり、とても綺麗だった。
夜が近づき、うす暗くなり始めた頃、ようやくノシャップ岬に到着。
海の向こうには、うっすらと利尻富士が見える。
ひとりでふらっと日本最北の水族館へ。
濃すぎる一日だった。
80km
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ブレーキパッドは常備でしょw