だいぼとれえにんぐ

2013年8月24日
今夏、海から24山に挑戦なさるらしいので、
登りトレーニングをしようという事で大菩薩に日帰りで特攻して参りました。
登りの行程は2ヶ月前と同じく大菩薩峠を目指します。
前回は大きな荷物を背負って一日かけてぜいぜいと息を切らしながら登った道を再び行く訳ですが、今回は日帰り装備とはいえその長い道程に多少の畏怖の念を抱いていたのであります。
日照時間の長い夏とはいえ、従来であれば2日かけて制覇していた行程でありますので、時間的な余裕を持たせる為に始発で集合という策を取るはずでした。
しかし、いざ自宅を出発しようとした時、私のタイヤが急に破裂してしまい今回の参加は断念かと思いきや、急であるにもかかわらずクラヤ様がタイヤをお貸ししていただけるというので事なきをえたのです。(クラヤさんありがとうございます!)
以上のような騒動があり甲斐大和駅に到着したのは予定時間より30分ほど遅れて午前8時となってしまったのであります。
いつもであれば果てしなく長いなと感じてしまう道のりも、先日ご報告したツーリングの成果でしょうか、すいすいと距離が標高が稼げてしまうのです。この予想外の事態に私は驚きを隠せませんでした。こんなにも短期間で早く登れるようになるなんて!流石は乗鞍岳、日本一道路です。
いつものように登りで差が開かないため、次第に空気は殺伐とし競争モードにはいって行きました。はじめに私がその競争から脱落しました。2人してものすごいスピードで登っていきます。次第に姿は見えなくなりました。それでも一人置いていかれるのは何かと寂しいものがあるのでとりあえずクランクを回そう回そうと意識して漕ぎ続けました。
何キロほど進んだ地点でしょうか、遠くにお二方の姿を発見しました。やはりあのスピードは速すぎたのでしょうか。私は嬉しくなってすぐに追いつき3人で仲良く上日川峠に到着したのでありました。時刻は10時過ぎ。駅を出発してから2時間という時間が経過していましたが、私は登りに夢中であったのであっという間に感じていました。
上日川峠から大菩薩峠までの道のりは
ダートで急斜面ではありますが何とか乗車していける道が続きます。私はダート登りというのが非常に不得手ではありましたが、クラヤ様より数々のアドバイスを頂き多少なれとも技術が向上したように感じました。踏んで進むのではなく、均一のトラクションがかかるよう同じ速度で回し続ける事が大切であると学んだのでした。
間も無く大菩薩峠に到着致しました。前回は1日以上かけて登った道のりをたった3時間で駆け上がってしまうなんて。私はスムーズに登りきれた嬉しさと共に、標高が高いが故に吹き付ける風の冷たさをひしひしと感じておりました。
ここ大菩薩峠からの下りは複数のルートがあるらしく、今回はその中の一つを選択致しました。
本来は“登りトレーニング”と銘を打っていたため下りはそれほど重要視していなかったにもかかわらず、流れるようなアップダウンやつづら折れの高速ダウンヒルコース、綺麗な水の流れる川渡りなど様々な姿をみせ、お二方に限っては下りまでも最高に楽しんでいたご様子でした。私はというと、暫くツーリング装備でリジットフォークであったため久しぶりのサスペンションの感触を確かめる、とでも言えば聞こえがいいでしょうか、久しぶりの山岳サイクリングであったが故に緊張しながら下っておりました。特にガレ場と片側崖地帯が多く、非常にテクニカルな下りが多く精神的に疲れる下りでした。しかしテクニカルにうまくクリアしたり、爽快な下りが続くと、徐々に楽しくなりやはりこれが山岳サイクリングの魅力なんだなと改めて感じました。
山道を下り終わってからは奥多摩駅まで延々20km超漕がなくてはなりません。しかしいつもよく走る奥多摩周遊道路などを逆走していくのは愉快なもので3人でシャカリキに漕ぎ続ける事によってあっという間に感じました。奥多摩駅についた頃には時刻は午後3時を回っておりました。
以上で全行程は終了であります。駅から駅まで合計7時間、私が下りを足を引っ張ったことをさて置いても日帰りでいける事が十分に可能であるという事が確認できました。ツーリング成果で個人的に体力がとてもアップし登りも速く登れたので大満足でした。寺内様においては今回のルートは下りも含め一番好きかもと仰っていたので大菩薩ブームがくるかもしれません。よきご報告ばかりでしたが、やはり行程が長く帰宅した頃には疲れを隠せませんでした。
それでは皆様よい夢を。

文責 H

20130824-192845.jpg

だいぼとれえにんぐ」への1件のフィードバック

コメントをどうぞ