アメリカでの16日間①

9月29日 17:30 デンバー国際空港
Level6 フードコートにて

こんにちは黄田です。ツーリングブログが続いてるところにごめんなさい、
みんな充実した夏休みだったみたいですね!

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さんざん財布を重くさせた大量の5セント硬貨で最後に買ったのはオレンジジュース缶。16日間アメリカツアーは数十セントを残して終了しそう。
飛行機は明日7:00の便であと13時間もあるわけで、今夜は空港に一泊です。山田マンはデンバー市街へお土産を買いに電車で行ってしまったので僕は今回の旅を振り返ることにします。

帰ってきた山田マン。久しぶりにライス
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旅のきっかけはこんなことでした。
就活に区切りをつけようという7月のはじめ、メンタルを回復しに学生会館そばの戸山公園で自転車に跨ってふらふらしていた時。
「乗せて」
と言ったのはコロラドから早稲田に日本語留学にきたイアン君です。
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イアン「同じ自転車をアメリカに持ってる」
ほんと?
アメリカでトライアルをやってるなんて珍しいね
こんな出会いがあるとはまんま石の上にも3年だ !なんて思いながら一緒にピョンピョン遊んでいたわけです。
めっちゃ嬉しくて写真撮りました 笑

イアンは帰国間近で、実家から日本に持って来ていたMade in USAのトレックを売ってしまいたいから、ビンディングペダルを外すために自転車屋に向かうところだと言います。
ならば、と部室に誘ってみると壁の日本地図にすっかり感動してくれました。
日本が大好きな彼は1年間のうちに日本をくまなく旅行していました。この前は1人で日光ツーリングしてそう。
「このクラブに入りたい!」と言ってくれました。

週末の奥多摩山サイの帰り、お世話になっている寺内さん受け売りの中野区の自転車屋さん「マシューサイクル」に寄ると、マシューさんこと摩周さん夫妻は9月にユタに自転車乗りに行くと言うではありませんか。
ーマシューサイクルにてー
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Ian  ”My father is a trail ambassador.”
僕ら「トレイルあんばさだー??なにそれ..」

なんとイアンの実家は裏がバイクトレイルで、お父さんはかなり乗り込んでいる人らしい。
その他キャンプ、ラフティング、フィッシング、ロッククライミングと、家族揃ってアウトドア愛好家なのでした。お父さんはボランティアでトレイルガイドをやっているそう。

はてこれはもうイアンパパにガイドをお願いしてWFRと自転車屋さんでワールドツアーをやるしかないじゃないか!
「☆World tour edition Vol.1 in USA☆🇺🇸」
実に自然とこんなノリになってしまったのでした。

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MOAB(ユタ州 モアブ)

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アメリカらしからぬ独特の響きは聖書に由来しており、「遥か遠隔の国」の意味らしい。

爆弾みたいな名前をしたこの砂漠地帯には2つの国立公園がある。アーチーズ国立公園とキャニオンランズ国立公園だ。(以下JTBのサイトより)

 3億年前、超大陸の時代、ちょうど周辺部は海の浅瀬であり、海の満ち引きが非常に激しかった。ペンシルバニア期の熱い太陽に熱せられ数百メートル単位で繰り返す潮の満ち引きに浅瀬に取り残された海水が熱せられて蒸発、そこには潮が残り最大部で高さ1500mという途方もない塩の層が出来上がった。塩は固まると弾力性を持ち、プレッシャーをかけるとゴムの様にプレッシャーのかかっていない方へ移動する。 塩の層に他の地層が重なっていくに連れてどんどんプレッシャーがかかって行った。厚い岩質の重みに耐えられなくなった塩の層は薄い部分に移動し、薄く乗っている地層を下部から持ち上げた形となる。 持ち上げられた地層は亀裂が走りそこから塩が吹き出す。塩は後に水に溶かされそこには空洞が残るといった形である。 塩が移動した事によって持ち上げられた岩の地層が侵食して行ったのがアーチーズ国立公園、キャニオンランズは川による侵食によって刻まれた渓谷だ。
ユタ州南東部は先住民族が広範囲にわたって住んでいたことが知られているが、古代先住民の痕跡は壁画に多く見つかっている。 かつてはアナサジと呼ばれる先住民族の祖先が住まいとしていたエリアであり、渡ってきたスペイン人に馬を受け取った時の模様が壁画に残っている。1000年代のこの周辺はフリモント族とアナサジ族。 フリモント族は北部周辺で、狩猟や採集を中心に生活していた。 一方アナサジは南部周辺に定着し、後のプエブロ(部落作り)に発展、現在もメサベルデやモンテズマキャッスルに残る壮大な遺跡を残した。現在のフォーコーナーズ周辺を一世風靡したこの2種族の先住民族は1300年代後半のある日、推定40万人がいきなりピタっと姿を消した。遺跡には遺骸が無い為争いがあったのでは無いはずだが、何故か建物は焼き払われている。 かれらが何の為に生活跡を隠しこの地を捨てていなくなったのか未だに明らかにされていないが、大規模な干ばつが起きていた事は解っているのでそれが関係しているのか、部族間の争いか、精霊的なものか、、、。アナサジの子孫達は後のホピ族、リオ・グランデ族達にその血筋が流れている事が判明したが、フリモント族に関しては消息が途絶えてしまった。 種族全滅である。 1800年代、19世紀初期の頃は山間部から下りてきたユテ族がこの一帯に住み着いていた。ユテ族は馬を使いこなし、野蛮な種族で南部一帯に住み着く温和なナバホ族を襲ったり(ナバホ狩り)白人達との抗争を繰り返した。 19世紀全般に巻き起こった探検の波で、毛皮商人達が罠を仕掛けるためにトレイルがあちこちに出来る。現在観光に使用されるハイキングトレイルや、マウンテンバイク用のトレイルは殆どが先住民族の残した道か罠を仕掛けるために仕掛けた道である。

↑そうなの!?

モアブは、The world primer mountain biking destinationと言われており世界のMTB共有サイト(Singletracks.com   MTB projectなど)のThe BEST Mountain Biking Trails in the Worldのトップ10に常時ランクインしているほど、世界中からマウンテンバイカーが集まる場所の1つなのだ。
最上級♦︎black diamond の”Jackson’s Trail”

僕はこの動画をみてすっかり興奮してしまいました。
ひたすらハードなロックセクションが続き、Trail×Trialができそうな最高なロケーションだと感じました。

イアン一家は年に2回ほどモアブでトレーニングするらしく、私たちもここを目的地とすることにした。
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出国間近になって1年生の前村君を連れ回して、新宿のビックロでgoproを買って、ロサンゼルス経由サンフランシスコ行きのユナイテッド航空 に乗り込んだのでした。

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〜つづく〜

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